陶器の扱い方について

【陶器作りの最終制作者はあなたです。】

人が年輪を重ねるごとにあじわいが増すように、陶器も時が経つにつれ、あじわい深いものになっていきます。それは陶器が呼吸しているからです。

陶器は、磁器に比べ多孔質(小さな穴が無数ある)で、施釉陶器(釉薬を掛けて焼いた陶器)は貫入(釉面の細かいひび)もあり吸水性があります。貫入に水分などが染み込むことで色合いも次第に変わっていきます。これをシミといえばそれまでですが、それを楽しむのも陶器ならではの楽しみ方ではないでしょうか。

酒器も人と同じで、酒を呑めば呑むほど酔っていきます。釉もとろっとした落ち着きのあるつやが生まれ、いつしかしっとりとした古陶のような風合いに変わることでしょう。
お使いになる方が自分好みの器につくりあげていってください.。
そんな器だからこそ、できるだけ長く楽しんでいただくために陶器の扱い方を記載しましたので、ぜひお読み下さい。

人が年輪を重ねるごとにあじわいが増すように、陶器も時が経つにつれ、あじわい深いものになっていきます。それは陶器が呼吸しているからです。

陶器は、磁器に比べ多孔質(小さな穴が無数ある)で、施釉陶器(釉薬を掛けて焼いた陶器)は貫入(釉面の細かいひび)もあり吸水性があります。貫入に水分などが染み込むことで色合いも次第に変わっていきます。これをシミといえばそれまでですが、それを楽しむのも陶器ならではの楽しみ方ではないでしょうか。

酒器も人と同じで、酒を呑めば呑むほど酔っていきます。釉もとろっとした落ち着きのあるつやが生まれ、いつしかしっとりとした古陶のような風合いに変わることでしょう。
お使いになる方が自分好みの器につくりあげていってください.。
そんな器だからこそ、できるだけ長く楽しんでいただくために陶器の扱い方を記載しましたので、ぜひお読み下さい。


陶器の扱い方

『陶器をご使用する前に』

窯出し後、陶器の高台(陶器の裏側でテーブルと接する部分)は処理はしてありますが、もしざらつきが残っている様でしたら、テーブルを傷つけることもありますので細目のサンドペーパーなどで滑らかにして下さい。強く研磨しますと、高台の緋色などが消えたり陶器自体を傷つけることもありますのでご注意下さい。
購入後の陶器は、水またはぬるま湯でよく洗い流していただければご利用頂けます。
使用する直前には、陶器を水かぬるま湯につけて十分に水分を含ませてからお使いください。
殺菌・汚れ・土臭さなどがどうしても気になる方は、鍋に器が浸るぐらいの水を入れ、陶器を20~30分位弱火で煮沸して下さい。強火ですと陶器がゴトゴトと動き破損することがありますのでご注意下さい。そのまま冷めるまで待ち、お使い下さい。長時間煮沸しますと水もなくなり危険ですし、陶器も変色したり、破損する場合もありますのでご注意ください
陶器は吸水性がありますので、水が染み出ることがあります。そのような時には上記作業の水を米のとぎ汁に替えて煮沸して下さい。自然に冷めるまで待ち、水で洗い流してからお使い下さい。
陶器を通常使用する前に、10分以上水かぬるま湯に浸しておくだけで臭いやシミがつきにくくなります。

『陶器の使用上の注意事項』

電子レンジでのご使用は、金彩・銀彩・上絵付けをしていない器は使用可能ですが、長時間でのご使用は陶器自体が高温になり危険ですし、亀裂が生じる場合もございますのでお控え下さい。
たぬき窯陶芸工房の陶器は、耐火・耐熱粘土を使用していませんので、直接火にかけたりオーブンでのご使用はおやめ下さい。
食器洗い機でのご使用は、陶器同士がぶつかり合ったりしますと破損したり、ヒビ割れの原因になりますのでおやめ下さい。

『陶器をご使用の後に』

陶器を使用後長時間水につけて置きますと、カビやシミ、臭いの原因になりますからおやめ下さい。ご使用後すぐに水またはお湯で洗浄し、風通しの良いところで十分に乾かしてからおしまい下さい。洗浄後お湯をさっとかけますと早く乾きます。
他の食器と一緒につけ置き洗いはお控え下さい。食器同士がぶつかり合い、器が欠けることもありますし、他の食器の臭いや汚れもつきやすいので別々に洗って下さい。
抹茶茶碗などは、食器用洗剤での洗浄や漂白剤のご使用はお控え下さい。シミになる場合があります。ひとつひとつ丁寧に水かぬるま湯でお洗いください。
木箱に陶器をしまう時は、陶器を完全に乾かしてから、普段使う時と同じように上向きにして入れ、箱をゆすっても陶器が動かないよう緩衝材などを詰めておしまい下さい。

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